ミンガーGTX デビュー戦インプレ

LOWAミンガーGTXを一日履いた感想を書き綴ってみます。

まず、14km、7時間半履き続けましたが、一切の不具合はありませんでした。
ただし、靴下はもともと厚手ながらかなり磨り減ったものでしたので、シューズ内で皮膚と布地の干渉がわずかながら見られました。
でも痛くなるほどではありません。靴擦れも一切ありませんでした。わずかな左足の窮屈感も、歩行を続けるうちにシューズの方が私の足になじんできて、左右均等のフィーリングが得られるようになりました。

ほぼ問題ないフィット感が得られたと言ってもいいでしょう。

重登山靴を主なラインナップに据えるLOWAの中にあって、ナイロンデニールと皮革を併用した縫製のミンガーは、軽登山靴の部類に入ります。

事前に調べ上げたネットの記述でも「ソフト」であることが特徴の一品でした。しかし、足首のホールド感は、
軽登山靴でメジャーなキャラバン等と比べてもはるかにしっかりした、節度感あるもので、急な下りにおいても足元の不安感は全くありません。

以前近所の量販店で試着したキャラバンC-1は、足首をキツク締め上げると締め上げ部分に痛みを感じました。
パーツの厚さが不十分なのか、柔らかすぎるのか原因は定かでありませんでしたが、とにかく痛かったのが印象に残っています。
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ミンガーはその適度な固さによって、負荷がそれほど重くなければ、3000m級の岩稜にも十分対応が可能です。
ソールに組み込まれたシャンクもLOWAならではのしっかりしたもののようです。
指の付け根部分が必要以上に曲がることがないので、ナイロン軽登山靴にありがちな、折れ曲がり部分が甲に当たるということも全くありません。
適度な固さをしっかりとキープしているのがよくわかります。

キャラバンc-1は、簡単に指先が曲がってしまい、その都度甲にシューズの角が当たってしまっていました。
10歩歩いただけで痛いのです。
昔々はいたことのある、ザンバラン・フジヤマも全く同じでした。曲がった部分が足の甲に当たって痛くてたまりませんでした。固い皮革製だっただけに、その痛さも半端ではありませんでした。
1回使っただけで引退させてしまったという、若気の至りともいえる苦い思い出です。

キャラバンC-1とは1万円の価格差ですが、その値段差以上に性能差が歴然としていることを実感させられました。

お値段以上、ニトリ♪

ならぬ

お値段以上 LOWA♪

です。

しかし、全く非の打ち所のない製品かと言うと決してそんなことはありません。
クッション性においては、ガルモント社製には及ばず、より快適に長時間ひざへの負担を避けるならばやはり衝撃吸収インソールが必要です。

また靴紐のフックが一部ナイロン繊維のパーツで構成されていますが、すぐに磨耗してしまうのではないかとう心配もぬぐいきれません。
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とはいえ、製品への満足度はとりあえず1日履いた限りでは90%以上と言っても良いかもしれません。
信越トレイルに存在するあらゆる道を無難に歩きとおすことの出来る「信トレオールラウンダー」と云えるでしょう。

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初心者向け登山靴とは?

信越トレイルを歩くにはどんな靴が良いのか?
そんな質問をよく受けます。

登山靴?トレッキングシューズ?ウォーキングシューズ?

信越トレイルには実にバリエーション豊富な道が存在します。登山靴が必要なエリアもあれば、ウォーキングシューズでも対応可能な場所もあります。

でも歩くセクションによって靴を取り替えるなどというのはまた無理な話です。ならばオールラウンドな靴を選びたいところです。

少なくとも信越トレイルにはオールレザーの重登山口はオーバースペックといえます。この6月まではシリオの片足が1000gのヘビーなものを使っていました。山岳エリアでは必要以上のパフォーマンスを発揮し、特に荷を背負っての下りでは絶大な安心感をもたらしてくれます。

しかし、桂池から南の里山エリアでは、特に林道区間において足かせのような重みを感じて、なかなか軽快な歩行ができません。
クルマと同じく、ばね下重量の軽減が信越トレイルでは肝要です。

そこで選択肢に入ってくるのが軽登山靴。
先日、ドイツLOWA社のミンガーGTXを買いました。
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往々にして軽登山靴というと、量販店の店頭では「初心者向け」とどちらかといえばベテラントレッカーよりも、これから山を始めようとする人たちに向けてのメッセージが目立ちます。
最近の山ブームに乗じて、量販店の登山靴コーナーには「富士登山」を勧めるコーナーが少なくはありません。

でも、よーく考えてみてください。
初心者用登山靴とは何者でしょう?

メーカーの商品解説を見ていると、往々にしてこんな感じです。


====
登山用と街用のシューズでいちばん違う点は硬さです。登山用のシューズではソールからアッパーまで、シューズ全体が硬めに作られています。これは路面に石が転がっていたり濡れて滑りやすかったりする不整地をしっかりとグリップキャッチし、また重たい荷物を背負って歩くときにもシューズがその重さに負けないように、また足を保護するために考えた結果の構造です。
しかし、登山用シューズに慣れていない入門者にとって、この硬さは逆に歩きにくさを感じる点にもなります。そこで当社では初心者でも使いやすいモデルをラインナップに加えています。●●や▲▲は、適度な柔らかさと足の保護を両立させたモデルで、入門者でも快適に歩くことができるはずです。
====

そうしたメッセージを販売店も迎合してそのまま販促メッセージとしていることが多いです。

「歩きやすい超軽量登山靴」として、スニーカーと見まがうような靴を登山靴としてプロモーションしている量販店もあります。
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27.5cmにしてその重量390g。シャンクも何も入っていないでしょう。どうみても登山靴には見えません。
有名登山家を広告塔にして宣伝しています。


やっぱり「初心者用=軽登山靴=軽い」といったアプローチには私は賛同できません。
大体、多少の固さなど1時間も歩けば慣れてしまいます。そのような理由で柔らかさを重視して靴を選ぶなどということはちょっとナンセンスだと思ってしまうのです。

あと、初心者向け製品というのは往々にして安価です。なぜ安いのか、大いに考える必要があるとおもうのです。


素材そのものが安物
部品点数が少ない
構造が単純

メーカーの云う「初心者用」は、往々にしていわゆる「安物」である場合が多いのです。
しかし、山歩きに慣れていない初心者こそ、単なる柔らかさや軽さを追求するのではなく、快適かつ安心感のあるものを装着すべきです。
登山用具も多岐に渡りますが、登山靴は最も重要なものです。トレッカーの山での安全を守るいわば生命線ともいえます。

選ぶに当たって、重要なのはやたらと軽いものはいけません。中でも足首をホールドする部分は非常に重要です。ここがあまりに柔らかいと下りにおける安心感に欠けます。
足先がやたらと柔らかく作られているものはこれまたマズイです。少なくとも先端がグニャっと曲がってしまうものはハッキリ云って登山靴とはいえません。曲がった部分が足の甲に当たって大変な痛みを伴うことがあります。

輸入もとのタカダ貿易のサイトではこのミンガーGTXを

これから登山を始める人に最適

と謳っていますが、他社の初心者モデルのような変な柔らかさはありません。重量も750gあって、他社のナイロンを多用した「初心者モデル」よりも重いです。
SSC_2730.jpg

しかし誤解を与えてしまうので、初心者向けを強調するのではなく

=====
比較的軽い荷物を背負っての小屋泊まりや、さまざまな道が展開するトレイルハイクなどにも最適。
これから山をはじめようとする初心者にもオススメできます。
=====

などと記すのが良いかも知れません。

このミンガGTX,値段も決して安い部類ではありませんが、それなりの理由と品質があると云っても良いでしょう。

長く山歩きを楽しむには、初めての時こそ高品質なものを選ぶべき。初期投資わずか1万円の値段差が、山を楽しくするか駄目にするか、鍵を握っているのですヨ。

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レインウェアについて

レインウェアは登山靴に次ぐ重要な装備です。

でもカタログをめくってみると実に多くの製品がラインナップされています。

でも雨具の選択では迷うことはありません。誰がナンと言おうと「ゴアテックス」を使用したものを選ぶべきです。

登山におけるレインウェアのパフォーマンスの決め手はなんと言っても透湿性能にあります。その点ゴアテックスに比肩、または凌駕する製品は2010年の現状においてゼロです。

ハッキリ言いましょう。ゴアテックス以外のものに手を出すと、安物買いの銭失いになる可能性100%です。

メーカーも商売ですから、カタログではサイトでは耐水圧XXX、抜群の透湿性などとCGイラストを駆使して解説しています。でもそんなものに惑わされてはいけません。
よくよく読んでみても、「ゴアテックスに勝るとも劣らない」の文言は何処にもないでしょ?
つまり、「ゴアテックスには敵いません」と、無言の敗北宣言をしているのです。

どうして私がココまでハッキリ断言するかというと、今使用しているのがゴアテックス製ではないからなのです。恥ずかしながら。。。。

6年前、SIRIOの登山靴と一緒に、ザック、そしてレインウェアを買いました。上越のスポーツデポで。
確か15000円位だったと記憶しています。

買った直後、お客さんを連れて岩菅山に登りました。登っている途中で雨が降ってきて、買ったばかりのレインウェアを羽織りました。

しかし、汗が内側に結露するのです。1991年以降、私はゴアテックスレインウェアを3回にわたって買い換えてきました。なのでその性能は体感済みです。少し汗をかいたくらいでは内側がぬれるなどということは絶対にありませんでした。
なので買ったばかりのこのウェアのジメジメ感に大変驚かされたのです。

登山靴は一流のものでしたが、残念ながらレインウェアは三流でした。
店でのセールス文言は、抜群の透質性、耐水圧を備えているとのことだったのに。

それから6年、騙し騙しこのウェアを使い続けてきました。わずか1万円の初期投資の差が雨の山歩きを辛いものにしてくれました。

そんな折、信越トレイルクラブから「ガイド用ユニフォーム新調」の知らせが届きました。
現在使用している上下ウェアが若干のマイナーチェンジを施され新しくなるのです。

それにあわせてレインウェアもあらたに統一したものを導入するとの由。タダで配られるわけではなく、購入は自由なのですがガイド向けの頒布価格となるらしいので迷わず注文。

やっと雨の苦痛から解放される時がやってきました。

皆さんくれぐれも雨具選びはゴアテックスをお願いします。経験者の言うことは間違いありませんからネ。

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久しぶりに山の本を買ってみた

今年はどうやら山歩きの当たり年の様相。
でも当たり年とは、私の中では「ブーム」を意味します。

10年ぶりにヤマケイを買ってみました。ヤマケイJOY夏の分厚いやつ。どうしてこんなに分厚いかというと、登山用品カタログが誌面の半分くらいを占めているからなんです。

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この10年で私が買った登山用品といえば2004年に靴と雨具とザック。2005年にトレッキングポール。
でも雨具はゴアテックスではないし、ポールはスーパーの格安品で3年目に壊れました。
山道具は安物に手を出すと銭失いになるということを身をもって体感しました。

山道具を買いあさるというのはある種バーチャルリアリティー的な楽しみがあります。
山道具屋に行って物色しているだけで自然の中にいるような錯覚に陥りますし、買い求め触って眺めているだけで山に出かけた気分になったりします。

自分が会社勤めをしていた頃はまさにそうでした。
使いもしないEPIランタンを買い求め、ほとんど行く機会のない残雪の雪山キャンプを想定して、ダンロップの3人用山岳ドームテントを50000円で買ったこともあります。
CAMPのピッケルも買いました。

どれもほとんど全く使うことはありませんでした。でも持っているだけでなんとなく心が満たされたものです。
登山用品を買い揃えるのは女性が雑貨屋さんであれこれ目移りするのと感覚的には非常に似たものがあるのではないでしょうか?

しかし、実際山に出かけ、お客さんのザックから次から次に出てくる七つ道具を目の当たりにすると、どれもこれも欲しくなるものばかり。登山をより楽しくする便利グッズや快適歩行を支えるハイテクグッズに思わず感心してしまいます。

宿をはじめて10年。浦島太郎にならないため、最新の登山道具についてしっかり勉強しておこうと思います。

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プロフィール
木島平でユースホステル
を営むかたわら、信越トレイルガイドとして主に春から秋のトレイルを歩き回っています。 誰でも気軽に、信州の山を満喫できる信越トレイル。行程は短くはありませんが、全線踏破した時の感激はまたひとしお。 貴方のチャレンジ、お待ちしています。

●信越トレイルクラブ 公認ガイド
●山岳ガイド賠償保険加入



★勝手に?メンバー募集中★

★2017年春~秋ツアー



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