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インサイドジャパンスタッフさんをご案内

昨日は今季初の英語ガイド。

イギリスの日本専門旅行社のスタッフのプライベートハイクに同行しました。
日本語をほぼ完ぺきに操る人ですが、あえて英語で貫き通してもらいました。

一週間後の7月8日にはアメリカ人3人ハイカーをご案内予定です。

4年前の交通事故以降、信越トレイルガイドの仕事はほとんど入らなくなってしまっていましたが、此処へきてインバウンド需要が高まり、嬉しいことに引き合い多数。

頑張らねば。

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備忘録


=====


7月1日(月) セクション2 赤池~涌井
出発時間 12:20
到着時間 16:07

ガイド氏名: 中村英孝

お客様氏名  Toby Gallagher氏  国籍・在住 イギリス・ブリストル  年齢 28歳
人数 単独

説明内容
*下記参照(全て英語にて)




斑尾高原ホテル合流後、ホテル送迎車にて赤池へ移動。
歩行開始前にまず以下を説明

信越トレイルとは何か?
何故信越トレイルなのか?

事前に30枚ほどの写真をラミネート加工しファイル。
まず加藤則芳氏の写真を示し、飯山との出会い、STCへの招聘のいきさつを説明しロングトレイル開設のきっかけを紹介した。
信仰登山がレジャー登山と化した山頂絶対主義の日本人ハイカーの志向を紹介。「日本百名山」がハイカーのバイブルとなっている背景を説明し、山を旅として捉えるロングトレイル文化が2000年代以降少しずつ日本国内にも浸透、信越トレイルがロングトレイルのパイオニアであることを紹介した。

また、加藤氏の足跡から、アメリカのアパラチアトレイルの理念が信越トレイルに強い影響を与えていることを紹介。
例えば、峠をGAPと表現するのはアパラチアトレイルのいわば方言であることを紹介すると、トビー氏は大変に納得されていた。(通常「峠」はPASSと表現し、「GAP」と表すケースはほとんどない)

信越トレイルを知ることが日本の自然を知ることになる

をテーマに、以下のリストをあらかじめ印刷して示し


#1=SKI RESORT & LAKE VIEW SECTION
#2=EASY SCENIC & FARM AREA SECTION
#3=HISTORIC & CONIFER SECTION
#4=HIGHEST RIDGE SECTION
#5/6=BEECH FOREST&SCENIC VILLAGE SECTION


に分けて、各セクションの違いを説明。
特にガイドが同行しない1,3,4について

斑尾山は見通しが悪いのでその先の大明神岳まで行くことを勧めた。
セクション4は景色をより楽しめるよう、登り一辺倒の北行よりも南行することを勧めた。


セクション2の標高差チャートを示し、出発地点が900m、最高地点が1022m、ゴールが570mであることを示した。
道標の見方についてはセクション1,2の斑尾エリアと3~6の意匠の違いを紹介。
1-2が斑尾観光協会の管理、3以降がSTCの管理であること、信越トレイル開設計画が持ち上がった時、すでにトレッキングルートの運用を行っていたなど、歴史的背景が異なることが理由であることをあわせて説明した。地図のデザインが異なることも同様の理由であることを説明した。
道標上の数字を参照することで現在地が確認できることもあわせて説明した。

赤池ブナ林内で、降雨時のブナ写真を用いながら樹幹流、特徴的な葉の形が効率的に雨水を根元に集める機能に優れていることを紹介。

熱帯雨林でもないのにこれほどまでにジャングル化している日本の森について、梅雨時期と冬型気圧配置の天気図を用いて、降水量の多さを説明した。

湿原にて
元々は自然の湿原ではなく、住居&水田跡であることを紹介。かなりの種類の花卉類が1970年代の斑尾リゾート開発時に持ち込まれたものであることを紹介した。
自然湿原ではないがゆえにヨシが繁茂しすぎ、只今刈り払いの真っ最中であることにも言及した。

郷土の森にて
杉林が伐採され、桜の植樹が続いていることを紹介。
「対岸」の山の斜面を指し、地すべりの跡を案内。豪雪地帯ではよく見られる地形であることを紹介。また、長い歴史の中で地すべりが棚田の形成に寄与していることも紹介。



希望湖にて
数百万年前の斑尾山の噴火によって川がせき止められた湖であること、近隣では有名なルアー釣り名所であることを紹介。

毛無山登りにて
かつて林業の隆盛で、ブナが伐採され、針葉樹が盛んに植えられたものの、輸入材の増加に伴い価格的競争力を失い、放置される杉林が多いことに言及。
また、かつて石炭産業で栄えた日本国内では、坑道内の補強材として重用されたカラマツが各地で植林された歴史を紹介。しかしながら節の多さにより建材にはあまり好まれず、放置されるカラ松林が多いことに言及した。
ブナを「橅」と漢字を当てるのは、かつてブナの樹が経済的に価値がないからであることに触れると、日本語を理解するトビー氏は興味深そうな聞き入っていた。


毛無山山頂にて
インサイドジャパンの顧客の構成について尋ねた。
70%が日本初訪問の客である。長期の日本旅行の数日間を信越トレイルハイキングに充てる顧客が多数を占める。
ガイドのするにあたって、注意すべきことなどについて尋ねたところ、ここまでのガイディングの方法や内容について、概ね満足されるだろうとのコメントをもらった。


涌井新池から涌井まで
米作の衰退により耕作放棄地が増えていること、飯山より南部のエリアでは遥か昔に米作から果樹栽培にシフトした農家がとても多いことを紹介した。
涌井集落の民家はそのほとんとが茅葺屋根に金属カバーを被せたものであることを紹介。
トビー氏によると涌井地区の集落風景はイギリス人の心に響くだろうとのコメント。
涌井集落についての詳しい歴史などを紹介できるとなお良いかもしれない。



以上

春の信越トレイルツアー参加者募集中です

2019年6月14日の道路開通をもって、信越トレイル全セクションへのアクセスが可能となります。
この春~秋もセクションハイクを前後2回に分けての合計4回のツアーを予定しています。

まずは


春の信越トレイル80km 
春の恒例信越トレイルツアー。今年は春の企画としては初の試みとなる、セクション1~6までを通しで歩きます。お好きなセクションを、ご都合に合わせて任意の複数日程でのご参加が可能です。

前半区間(セクション1~3)
▼日時:6月25日(火)~27日(木) *前日24日からの宿泊が必要です
▼参加費:10500円(宿泊費別途)
▼定員6名 

後半区間(セクション4~6)
▼日時:6月28日(金)~30日(日) *前日27日からの宿泊が必要です
▼参加費:10500円(宿泊費別途)
▼定員6名 

1日のみ、2日のみの参加も可能です。
その場合、1泊2食ツアー代込みで9100円となります。


ご予約はこちらから




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英語ガイドはお任せください

昨年秋のイギリスに本拠を置く日本専門旅行会社 INSIDE JAPANさんの下見ガイドに同行して以来、英語ガイドの依頼がガンガン入るようになりました。



ありがたや~。



おそらく私は登録ガイドの中で、一番英語自由度の高い人間と思われます。

地質や自然のことなど、一定の専門用語は事前に調べてインプットする必要はあるのですが、それはさほど問題にはなりません。

大学時代の英語漬け、海運マン時代のビジネスパーソン時代、そしてホステル開業後の一定の外国人受け入れ。

長年の経験があらたなステージで生かされる時がやってきました。



昨秋の同行ガイドの模様
↓  ↓  ↓  ↓

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今日はイギリスの日本専門旅行会社 INSIDE JAPAN に勤務するスタッフさんの視察トレッキングのガイドに出役しました。

日本居住歴5年、現在はイギリス在住の女性マデリンさん。

昨日までセクション1から5まで歩き進め、今日最後のセクション6は私が担当することになりました。

実はこのガイドには伏線がありました。

翌日鍋倉高原森の家で、信越トレイルで増加する外国人をいかにしてもてなすかという研修会が開かれることになっていました。
そこで、希望者は実際に外国人をガイド体験し、身をもってそのニーズを探るという段取りです。


このガイドは無償ボランティアではありましたが、自分のスキルの確認と、旅行社への絶好のアピールの機会ととらえ、志願して出役したという訳です。

日本語をほぼ不自由なく操る人ですが、事前にお願いし、終日英語で貫いていただくことにしました。

9:00頃伏野峠を出発。
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菱ケ岳
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台風通過後ほとんど誰も歩いていないそうですが、幸い全線にわたって倒木やトレイルダメージはゼロ。

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にしまど湿原
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信州最北地点
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深坂峠
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良い機会なのでいろいろ尋ねてみました。

そこで分かったことは。。。。。

セクション1はゲレンデの上り下りが退屈だ
セクション2は歩きやすく負担が少ないので歩行初日に勧めたいコース
日本人の山ヤには今一つ評判の良くないセクション3だが、延々と続く杉林が欧米人には逆にプラス評価
セクション6で見られる十日町の水田地帯と低山のコラボは日本の典型的里山風景としてかなり心に響く
日本人と違って、地形や歴史、文化の観点から一歩踏み込んだ解説をするとウケがいいかもしれない

それにしてもマデリンさん、日本の居住歴が長かったせいか、非常に聞き取りやすい平易な英語に感心しました。
一日中英語で話すというのは、ある程度会話ができる人間にしても非常に骨の折れる仕事ではありますが、マデリンさんもひたすら母国語を貫き通し、一日を終えることができました。


ゴールデンルートに集中してきたインバウンド観光客も、次第に辺境部に拡散しつつあるのは間違いなく、この地域の宝である信越トレイルをもっともっと魅力的に紹介できるよう、私も心新たにしたところであります。


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春の信越トレイルツアー 

ようやく稜線の雪解けも進み、信越トレイルシーズンインが間近となってきました。
この春~秋もセクションハイクを前後2回に分けての合計4回のツアーを予定しています。

まずは


春の信越トレイル80km 
春の恒例信越トレイルツアー。今年は春の企画としては初の試みとなる、セクション1~6までを通しで歩きます。お好きなセクションを、ご都合に合わせて任意の複数日程でのご参加が可能です。

前半区間(セクション1~3)
▼日時:6月25日(火)~27日(木) *前日24日からの宿泊が必要です
▼参加費:10500円(宿泊費別途)
▼定員6名 

後半区間(セクション4~6)
▼日時:6月28日(金)~30日(日) *前日27日からの宿泊が必要です
▼参加費:10500円(宿泊費別途)
▼定員6名 


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プロフィール
木島平でユースホステル
を営むかたわら、信越トレイルガイドとして主に春から秋のトレイルを歩き回っています。 誰でも気軽に、信州の山を満喫できる信越トレイル。行程は短くはありませんが、全線踏破した時の感激はまたひとしお。 貴方のチャレンジ、お待ちしています。

◎信越トレイルクラブ
公認ガイド
◎山岳ガイド賠償保険加入















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